5S活動が定着しない
Before
製造現場や、工場などでは5S活動を取り入れて生産性が向上したという事例は多くありますね。 しかし、間接部門である事務所やオフィスではなかなか整理整頓や5S活動が定着しないということもお聞きします。 5Sの本は多いけれど、工場のモデルが多くて、参考にならないこともあり、行き詰ったときに、活動も終わってしまうことになります。 事務所やオフィスには特有の事情があるために、工場と同じようにはできないんですね。
After
5S活動は、見様見真似で進めても上手くできません。 何故かというと、企業というのは業種や業態が異なっており、働く場所、スペース、人数、業務プロセスなど、同じ企業は2つとないといえるからなんです。 だから、ビフォーアフターのように、出来上がった後の写真だけを参考にしても、表面的な形だけを物まねしただけになり、ほとんどの場合は、自社には当てはまらないんですね。 また、製造現場の参考事例はよく目にしますが、事務所やオフィスの参考事例を目にする機会は多くないと思います。 そしてオフィスの業務の中で、一番多く存在するのが紙ものになります。 紙は一般文書や作業指示書、郵便物、FAX受信紙、メモなど、様々な形でオフィスに存在し、その管理方法の改善が重要な課題になります。 ファイリングの仕方、保管の仕方、保存文書の扱い方、廃棄年数の設定など、いわゆるルールを決めていかなければなりません。 この活動こそが整理・整頓であり、5S活動につながるものになります。 自社の業務プロセスを洗い出し、不必要なものを取り除く作業は、業務内容を周知している当事者しかできないことなんです。 その、活動の方法を間違えずに続けるには、やはり専門家のアドバイスや指導が必要ですね。